SAKE DICTIONARY
三増酒とは
読み方:さんぞうしゅ別表記:三倍増醸酒/三倍増醸清酒/三倍増醸/増醸酒分類:分類・特定名称
醪に醸造アルコールや糖類・酸味料を加えて量を約3倍に増やした酒。戦後の米不足で生まれ、2006年の法改正で清酒として認められなくなった。
三増酒(三倍増醸酒)は、発酵を終えた醪に醸造アルコール、糖類、酸味料、うま味調味料などを加え、元の約3倍の量に増やした酒です。1949年、深刻な米不足のなかで公認された製法で、戦後しばらく日本酒の大半を占めていました。
味は甘く平板で、後味にべたつきが残るものが多く、「日本酒は悪酔いする」「甘ったるい」という古いイメージの元になったとも言われます。地酒ブーム以降、純米酒や本醸造との品質差がはっきりするにつれ、三増酒は姿を消していきました。
2006年の酒税法改正で、添加物の総重量が白米の重量の50%を超えるものは清酒と認めないと決まり、三増酒は制度上も造れなくなりました。現在「アル添」と呼ばれる本醸造や吟醸酒は、添加量が白米重量の10%以下に抑えられた別物で、三増酒とは混同しない方がよい言葉です。
執筆:SAKEJOURNEY編集部 / 最終更新:2026年9月28日
