SAKE DICTIONARY
生酛とは
読み方:きもと別表記:生もと/生酛造り/生酛系酒母/生もと系酒母分類:製法・造り
蔵に棲む天然の乳酸菌を取り込んで酒母を育てる伝統製法。手間は速醸の倍だが、複雑な旨味と燗映えする骨格が生まれる。
生酛は、酒母(酵母を培養するスターター)を造るときに、人工の乳酸を加えず、蔵に棲みつく天然の乳酸菌を取り込んで育てる伝統製法です。江戸時代に完成した技術で、乳酸菌が作る乳酸が雑菌を抑え、その環境で強い酵母だけが生き残ります。
工程の象徴が山卸(やまおろし)。米と麹をすり潰して溶けやすくする重労働で、寒い蔵で夜通し行われてきました。酒母の完成まで約1カ月と、現在主流の速醸(約2週間)の倍の時間がかかります。
味わいは、乳酸菌由来の複雑な酸と厚みのある旨味が特徴。腰が強く、燗にすると本領を発揮する銘柄が多いのも生酛系の魅力です。ラベルに「生酛」とあったら、じっくり食事と合わせるタイプだと思ってまず間違いありません。
執筆:SAKEJOURNEY編集部 / 最終更新:2026年9月28日






