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SAKE DICTIONARY

山卸とは

読み方:やまおろし別表記:酛摺り/山卸し分類:製法・造り

生酛造りで、酒母の米と麹を櫂ですり潰す重労働の作業。米を溶けやすくするのが目的で、これを廃止したのが山廃。

山卸(やまおろし)は、生酛造りの酒母で、半切り桶に入れた蒸米・麹・水を、櫂(かい)ですり潰す作業です。「酛摺り(もとすり)」とも呼びます。米を細かく潰して溶けやすくし、乳酸菌や酵母が働きやすい状態にするのが目的です。

冬の深夜から早朝にかけて、数人の蔵人が桶を囲み、酛摺り唄を歌いながらリズムを合わせて行いました。長時間の重労働で、生酛造りが敬遠された理由のひとつでもあります。

1909年、醸造試験所の研究で「山卸をしなくても麹の酵素で米は溶ける」ことが分かり、この作業を廃止した製法が山廃(山卸廃止酛)です。現在、あえて山卸を行う生酛の蔵は、伝統の継承と、すり潰すことで生まれる味の違いを重んじています。

執筆:SAKEJOURNEY編集部 / 最終更新:2026年9月28日

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