SAKE DICTIONARY
菩提酛とは
読み方:ぼだいもと別表記:水酛/菩提泉分類:製法・造り
室町時代に奈良の菩提山正暦寺で確立された最古の酒母製法。生米を浸けた乳酸酸性の水「そやし水」で仕込む。近年復活し、酸味の強い個性派の酒に。
菩提酛(ぼだいもと)は、室町時代に奈良・菩提山正暦寺(しょうりゃくじ)で確立された酒母の造り方で、日本最古の酒母製法とされます。生酛よりさらに古い技術で、「水酛(みずもと)」とも呼ばれます。
手順が独特です。まず生米を水に浸け、少量の炊いた米を加えて数日おき、乳酸菌を増やした酸っぱい水「そやし水」を作ります。この水で酒母を仕込むことで、雑菌が抑えられた安全な発酵が可能になります。江戸時代に生酛が主流になると廃れましたが、1990年代に奈良の蔵元たちが正暦寺で復活させました。
味わいは、しっかりした酸味と甘み、独特の複雑さが特徴で、白ワインのような印象を受けることもあります。現代の日本酒とはかなり違う個性なので、歴史とともに楽しみたい一本です。
執筆:SAKEJOURNEY編集部 / 最終更新:2026年9月28日

