SAKE DICTIONARY
酛卸しとは
読み方:もとおろし別表記:もと卸し分類:製法・造り
十分に育て上げた酒母を、醪の仕込みに使うこと。酒母づくりの最後の段階で、ここから初添・仲添・留添の三段仕込みへと進んでいく。
酛卸し(もとおろし)は、完成した酒母を醪の仕込みに使うことを指す言葉です。酒母は「酛(もと)」とも呼ばれ、健全な酵母をたくさん抱えた状態に育ったところで、初添で麹・水・蒸米と合わせて醪の仕込みが始まります。酒母づくりの工程でいえば、最後の「使用」の段階にあたります。
酛卸しの時期は、酒母の種類によって大きく違います。速醸酛ならおおむね2週間ほど、生酛や山廃ならひと月近くかけて育てたあとになります。卸す前の酒母は、枯らしと呼ばれる低温の期間を経て、酸とアルコールに守られた落ち着いた状態になっています。
なお、酒母を造る容器(酒母タンク)そのものを「酛卸」と呼ぶこともあります。同じ言葉でも、作業を指す場合と道具を指す場合があるので、文脈で読み分けます。
執筆:SAKEJOURNEY編集部 / 最終更新:2026年9月28日