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SAKE DICTIONARY

口噛み酒とは

読み方:くちかみざけ分類:蔵と文化

米などの穀物を口で噛み、唾液の働きで糖に変えてから発酵させる古い酒の造り方。日本では大隅国の風土記の逸文や、沖縄の祭祀にその記録や伝承が残る。

口噛み酒(くちかみざけ)は、米などの穀物を口に含んでよく噛み、容器に吐き出して発酵させた酒です。唾液に含まれる酵素(アミラーゼ)がでんぷんを糖に分解し、そこに入り込んだ酵母がアルコール発酵を進めます。麹を使って糖化する日本酒とは、糖をつくる役者が違うわけです。

日本では、奈良時代に編まれた『大隅国風土記』の逸文に、村の男女が集まって米を噛み、酒の容器に吐き入れて酒を造ったという記録が残っています。沖縄でも、神に供える酒として、身を清めた女性が米を噛んで造る風習が伝えられてきました。穀物を噛んで酒にする方法は、中南米や台湾など世界各地にも見られます。

アニメ映画で描かれたことで広く知られるようになりましたが、現代の日本でアルコール分1度以上の酒を免許なく造ることは酒税法で禁じられています。口噛み酒は、麹による酒造りとは別の系統の、古い酒造りの姿を伝える言葉として知っておくとよいでしょう。

執筆:SAKEJOURNEY編集部 / 最終更新:2026年9月28日

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