SAKE DICTIONARY
高温糖化酛とは
読み方:こうおんとうかもと別表記:高温糖化もと分類:製法・造り
蒸米と麹を55℃前後の高温で数時間保って糖化させてから冷まし、乳酸と酵母を加えて育てる酒母。速醸系の一種で、雑菌が少なく短期間で仕上がる。
高温糖化酛(こうおんとうかもと)は、速醸系の酒母の造り方のひとつです。まず蒸米・麹・水を55℃前後の高温で数時間保ち、麹の酵素の力で一気に米を糖化させます。そのあと急いで冷まし、途中で醸造用の乳酸を、さらに温度が下がったところで酵母を加えて育てていきます。
ふつうの雑菌が生きられない温度でも、麹の糖化酵素はよく働きます。高温の段階で糖化を済ませると同時に雑菌を減らせるため、汚染の心配が少なく、作業も省力化でき、酒母を育てる期間も短くて済むのが利点です。1940年ごろ、広島県で考案された方法とされています。
一方で、温度管理の設備が不十分だと、勢いの弱い酒母になりやすいとも言われます。酒母の造り方は生酛・山廃・速醸だけではなく、このように合理化を突き詰めた方法もある、という例として覚えておくとよいでしょう。
執筆:SAKEJOURNEY編集部 / 最終更新:2026年9月28日