SAKE DICTIONARY
調味アルコールとは
読み方:ちょうみあるこーる分類:原料・酒米
アルコールにぶどう糖や水あめ、乳酸・コハク酸、グルタミン酸ソーダなどを溶かし込んだ液。戦後の三増酒で、醪に加えて酒の量を増やすのに使われた。
調味アルコールは、アルコールに糖類・酸味料・うま味調味料などをあらかじめ溶かし込んだ液のことで、「調アル」「調味液」とも呼ばれました。戦後の深刻な米不足のなかで始まった三倍増醸(三増酒)の製法で、搾る前の醪に混ぜるために用意されたものです。
中身は、アルコールと水に、ぶどう糖や水あめ、乳酸やコハク酸、グルタミン酸ソーダ、無機塩などを配合したものでした。アルコールだけを足すと味が薄く辛くなってしまうため、甘み・酸味・うま味を一緒に補い、清酒らしい味わいに見せる工夫です。これを醪に混ぜてから搾ることで、米から造った酒のおよそ3倍の量を得ていました。
2006年の酒税法改正で、米以外の副原料は米(麹米を含む)の重さの半分までと決まり、3倍に増やす造り方は清酒として認められなくなりました。現在も原材料名に糖類や酸味料が並ぶ普通酒はありますが、使える量には上限があり、特定名称酒ではこうした原料は使えません。
執筆:SAKEJOURNEY編集部 / 最終更新:2026年9月28日