SAKE DICTIONARY
酒袋とは
読み方:さかぶくろ分類:製法・造り
醪を詰めて酒を搾るための袋。かつては柿渋で染めた木綿が使われ、今は化学繊維製が主流。槽搾りや袋吊りといった伝統的な搾り方に欠かせない道具。
酒袋(さかぶくろ)は、発酵を終えた醪を詰めて、酒と酒粕に分けるための袋です。醪を入れた酒袋を槽(ふね)に何段も積み重ねて圧をかける「槽搾り」や、袋を吊るして自然に滴る酒を集める「袋吊り」など、伝統的な搾り方には欠かせない道具です。
かつての酒袋は木綿で作られ、柿渋で染めて使われていました。柿渋には布を丈夫にし、水や腐れに強くする働きがあり、重い醪と強い圧力に耐える袋に仕上がります。使い込まれて赤茶色に深まった古い酒袋は風合いがよく、鞄や小物に仕立て直されることもあります。
現在は、扱いやすく衛生的なナイロンなどの化学繊維製が主流です。自動圧搾機の普及で酒袋を使う場面は減りましたが、吟醸酒や限定酒を槽搾りや袋吊りで仕上げる蔵では、今も酒袋が活躍しています。ラベルの「袋吊り」「槽搾り」の文字の陰には、この袋の存在があります。
執筆:SAKEJOURNEY編集部 / 最終更新:2026年9月28日
