SAKE DICTIONARY
湧付きとは
読み方:わきつき別表記:湧突き/湧き付き分類:製法・造り
酒母の中で酵母が盛んに増え始め、炭酸ガスの泡が勢いよく出て、表面が泡で覆われるようになる状態。暖気を重ねた先に訪れる、酒母づくりの節目。
湧付き(わきつき)は、酒母の中で酵母の増殖が本格的になり、炭酸ガスがさかんに出て、表面が泡で覆われるようになる段階を指します。「湧く」という言葉どおり、酒母がふつふつと沸き立つように見えることから、この名があります。
酒母づくりでは、暖気で少しずつ品温を上げていくと、まず糖がたまり、酵母が増えて物料がふくらむ「膨れ」を迎えます。そこからさらに品温が1〜2℃上がって数時間ほどすると、発酵の勢いが一気に増し、湧付きになります。速醸酛では仕込みから1週間ほど、生酛系ではさらに日数をかけてこの段階に至ります。
一方で、狙いより早く湧き付いてしまう「早湧き」は避けるべきものとされ、生酛系の酒母では、仕込み後の打瀬の段階で品温を低く抑えて防ぎます。湧付きのあとは、酵母が自らの発酵熱で品温を保つ「湧付き休み」に入ります。
執筆:SAKEJOURNEY編集部 / 最終更新:2026年9月28日