SAKE DICTIONARY
柱焼酎とは
読み方:はしらしょうちゅう分類:蔵と文化
江戸時代から明治のなかごろまで行われた、醪や搾った酒に焼酎を加える技法。腐造を防ぎ味を引き締めるためとされ、アル添の源流ともいわれる。
柱焼酎(はしらしょうちゅう)は、醪の終わりごろや搾ったばかりの酒に焼酎を加える、江戸時代の酒造りの技法です。使われたのは主に、酒粕を蒸留した粕取り焼酎や米焼酎でした。江戸時代前期の酒造りの書物にすでに記述があり、明治のなかごろまで広く行われていたとされます。
目的としてよく挙げられるのは、腐造や火落ちを防ぐことです。微生物の管理が今ほど確かでなかった時代、アルコール度数を少し上げて酒を傷みにくくしようとしたと考えられています。当時の書物には焼酎を加えると味が締まるという趣旨の記述もあり、香味を整える役割もあったようです。貯蔵する木桶を清める意味があったとする見方もあります。
現在の醸造アルコール添加の源流とされることが多い一方で、時代背景も目的も違うため、同じものとして語るべきではないという意見もあります。「はしらじょうちゅう」と読まれることもあります。
執筆:SAKEJOURNEY編集部 / 最終更新:2026年9月28日