SAKE DICTIONARY
腐造とは
読み方:ふぞう分類:製法・造り
仕込み中の醪で雑菌が増え、酸が異常に増えて発酵が止まり、酒にならなくなること。かつては蔵の存続を脅かすほどの大きな事故だった。
腐造(ふぞう)は、搾る前の醪の段階で雑菌(主に乳酸菌の仲間)が増えすぎ、酒が駄目になってしまうことです。酸が異常に増えて酵母の働きが鈍り、発酵が止まったり、嫌なにおいが出たりします。こうなると、そのタンクの酒は商品になりません。
搾ったあとの酒が火落菌で変質する「火落ち」とは、起きる段階が違います。どちらも酒造りの歴史では大敵で、衛生の知識が乏しかった時代には、腐造がきっかけで経営が傾く蔵も珍しくありませんでした。木桶に菌がしみ込み、翌年以降も被害が続くこともあったといいます。
乳酸で雑菌を抑える酒母づくり、少しずつ量を増やす三段仕込み、低温で仕込む寒造りなどは、どれも腐造を防ぐための知恵でもあります。現在は衛生管理と微生物の知識が進み、腐造はまれになりました。
執筆:SAKEJOURNEY編集部 / 最終更新:2026年9月28日
