SAKE DICTIONARY
樽酒とは
読み方:たるざけ分類:蔵と文化
杉樽に貯蔵し、杉の香りを移した日本酒。吉野杉の樽が最上とされる。鏡開きの樽でおなじみ、木香がごちそうの伝統スタイル。
樽酒は、杉の樽に酒を貯蔵して、杉の香りをまとわせた日本酒です。江戸時代、上方から江戸へ酒を運んだ容器はすべて杉樽で、当時の酒はみな樽酒でした。瓶が主流になった現在、樽酒はあえて木香をつける「スタイル」として残っています。
樽材の最高峰は吉野杉(奈良県)。まっすぐで香りが上品な甲付材が使われます。杉の清々しい香りは、脂の乗った料理や燻製、蒲焼きと相性が良く、すっきりした本醸造ベースの樽酒は宴席で驚くほど進みます。
鏡開きの樽、正月の枡酒——樽酒はハレの日の記憶と結びついた酒です。香りは詰めてからも変化するので、蔵元は樽に詰める日数まで管理して出荷しています。木の香りもまた、日本酒の技術のうちなのです。
執筆:SAKEJOURNEY編集部 / 最終更新:2026年9月28日



