SAKE DICTIONARY
菊酒とは
読み方:きくざけ分類:蔵と文化
9月9日の重陽の節句に、菊の花を浮かべて飲む酒。菊は長寿の象徴で、平安時代の宮中行事に由来する。秋の酒の楽しみとして、ひやおろしとともに語られる。
菊酒(きくざけ)は、9月9日の重陽(ちょうよう)の節句に、菊の花びらを浮かべて飲む酒です。中国では菊が長寿の象徴とされ、その風習が平安時代に日本の宮中行事として定着しました。
菊の香りを酒に移し、無病息災と長寿を願って飲みます。食用菊の花びらを盃に浮かべるだけの簡単なものから、菊を漬け込んだ酒まで形はさまざまです。江戸時代には庶民の間でも秋の行事として親しまれました。
現在は五節句の中でも影が薄くなりましたが、ちょうどひやおろしが出回る時期と重なるため、秋の日本酒を楽しむきっかけとして見直されています。盃に菊を一片浮かべるだけでも、季節の趣が生まれます。
執筆:SAKEJOURNEY編集部 / 最終更新:2026年9月28日
